あの日触れた花を探すために
タイトルは「The One」より。
昨夜、正確には今日の日付になっていたけれど『三宅健のラヂオ』で最後にかかった曲。
私は普段、この番組をリアルタイムでは聴いていない。
そもそもラジコだからタイムラグはあるのだが、いつもは配信期間中の好きな時に聴くようにしていた。
けれど、今回はさすがに。
健くんは静かに、いつもより低く聞こえる声で語ってくれた。
ファンからのメールを読んで新幹線の中で泣いたと、まだ実感はないのだと、知らせるのが怖かったと。
苦しかったと思う。
嘘をつかないように、けれど気取られないように振舞うのはどんなに大変なことだっただろう。
それは健くんだけではなく、メンバー全員が。
剛くんはブログもないしラジオ番組も持っていないから、私たちの目に触れる機会がほかのメンバーより圧倒的に少ない。
私は剛くんが大事で、いつでも味方でいるし庇いたいけど、このことに関してはちょっと狡かったかなと思っている。
もちろん故意ではなく、逃げるような人ではないと知っている。
でも甘えてしまったかなと思うのだ。
健くんは、強い人だ。
今日、私は昨日よりずいぶん元気になれた。
金曜日以来、寝不足だったけれど眠気は感じていなかったのに、今日の午後になってようやく眠いなと思ったしおなかもすいた。
平常に戻ろうとしている。
唐突に涙ぐむことも今日はなかった。
V6に関すること以外の些細なニュースに目をとめて驚いたり、バラエティ番組も少し見た。
また何か新しい発表があるまでは、それなりの日々を送れるのかもしれない。
そしてそれは良いことなんだろうと思う。
ところで、今日は剛くんが家族を得た3度目の記念日だった。
あの日は金曜日で、お昼時にテレビの画面越しに知ってしまったから落ち着かない半日を過ごして帰宅したものだ。
今日という日を祝えない人がいることは理解できる。
まして、この状況だから。
「それでも剛くんは何も変わらずアイドルでいてくれるから、そう思って飲み込んだのに」という趣旨のツイを目にした。
共感はしない。
でも、わかる。
あの時は何も失わなかった私も、今度はきっと失うものがあるんだろう。
仕方ない。
健くんが「おやす、みやけけん」と言った後。
久しぶりに聴く剛くんの声が歌ったこと。
「幼い頃の夢を 見て」
出会った頃の、幼いと言えるほど若かったふたりはどんな夢を見ていたのだろう。
それは叶っただろうか。
まだ、途中なのか。
聞かせてくれる日が来るといいけれど。