ひたすらにただ 愛していたいんだ
タイトルは「SHODO」より。
いろんな意味で可愛いなぁと思える曲。
カミセンの新作アルバム欲しいし、無理ならセルフカバーでベストとかでもいいんだけど、この曲は今の3人で聴きたい感じではない。
状況は悪くなる一方で、たくさんのコンサートや舞台が公演中止になっている。
去年、剛くんの舞台の大千穐楽、チケットを持ってはいたけれど払い戻しとなった。
一度も見られなかった人たちだっているのだから、と言い聞かせてはいたけど平気だったわけじゃない。
お芝居を見ない友人からは、何度も見なくていいじゃないのと呆れられる。
同じものでしょう、と。
確かに同じ台本で同じセットで同じ衣装で同じ役者さんだ。
でも、まったく同じ公演はない。
見る側の私の気持ちひとつでも座席の位置でも変わる。
あの作品を、まだ終わらせるつもりはなかった。
次に見るときはここに注目しようとか、他の人の感想を見て気付かされたことを確認したいとか、あの時間は本当に幸せだった。
ニュースを見て、不安は募っていたけれど。
あとほんの数日だけ。
途切れさせないでほしいと願っていた。
でも、叶わなかった。
ショックだったけれど、私が誰より辛いというわけではないと知っていたから、ホテルや交通機関のキャンセルを済ませて日常に戻った。
以来、私は他の舞台に足を運ぶどころか申し込みもしていない。
次はまた剛くんの舞台か、コンサートだと思っていた。
それは今、あまりに遠く感じる。
こんなにも待ちわびているものを、他の誰かは不要だという。
生きるのにそれは必ずしも必要ではないだろうと、二の次三の次だと。
それを糧に日々を送る人、それを生業として暮らしている人がたくさんいるのに、路傍の石のように意識を向けない。
口は悪いが、クソみたいな世の中だ。
だけどこれが私と、私の大切な人たちが生きている世の中。