君となら 世界はこんなに
タイトルは「Beautiful World」より。
この曲は、剛くんの初単独主演映画『ヒメアノ~ル』公開直後に発売された。
私は役と演者を同一視するタイプではなくて、剛くんも役を引きずる人ではないと思う。
それでも当時、あまりに頭の中を占める『ヒメアノ~ル』の割合が大きすぎて、音楽番組に出演した剛くんに森田正一という役を重ねて見てしまった瞬間がある。
パフォーマンス中に、剛くんが画面右端でカメラに背を向けた。
それが、拳銃を橋の上から投げ捨てたあの背中に見えてしまってぞっとしたのだ。
けれどすぐに、後方からやってきた坂本くんが剛くんの背を私の視界から隠してくれた。
ああ良かった、と思った。
剛くんだったんだ、そうだ何を怖がることがあったんだろう、と。
この人は独りなんかではなく、今こうしてリアルタイムでメンバーと歌い踊っている。
世界は美しいと歌ってくれてる。
ちょっと泣きそうになったけれど母と一緒だったので堪えた。
私の母はそういう情緒を解さない人なので。
発表から1日。
午前3時過ぎまで寝付けず、朝はたぶん6時半ごろに目を覚ました。
しばらくベッドでぼうっとしていた。
それからレコーダーのランプが赤く点灯してるのを見て、何が録画されてるんだろうと少し考えた。
朝のWSの自動録画だ。
Twitterを開いて、ROTの感想を流し見る。
もうTVerに上がってるからすぐに視聴できるけど、やめておいた。
私は本当に昨日、余裕がなかったんだなと思った。
剛健の距離感、とか。
岡田くんが撮った剛健の写真、とか。
健くんが耳元で、とか。
まったく動じない剛くん、とか。
そういう言葉がいくつも並んでいて、あぁ、と苦しくなった。
離れてしまうんだ、彼らは。
どうしてか、V6自体よりももっと、剛健の終わりは来ないものだと思っていた。
終わる、というのは違うのだろうけど。
ただ私たちの目には触れなくなるだけなのかもしれないけど。
こんな日が来るなんて思わなかった。
そういう自分に、とてもとても驚いた。
昨日は泣かなかったのに、今日は何度か泣いた。
何でもない時に、唐突に涙が出たから不思議。
悲しいのとは違う。
違うんだけど、何だろうな。
スポーツ紙は迷ったけど買わなかった。
新しいことは特に書いていないのだろうし、書いていたとしたらそれは記者の憶測だ。
メンバーからの言葉はもう受け取ったからそれがすべて。
明日は仕事に行かなきゃ。
ちゃんと眠らなきゃ。